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2000年1月17日 報道発表 |
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VHSクリア・カセットの技術仕様を規格化 ブラックからカラー、スケルトンまで、多彩に展開 |
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写真は、「VHSクリア・カセット」(試作品)です。 |
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日本ビクター(株)は、映像情報メディアとして世界市場に定着したVHSビデオカセットの透明化を可能とする「VHSクリア・カセット」の技術仕様を開発し、このたびVHSシステム規格に追加しました。 VHSシステムにはテープ終端検出に光センサー方式が採用されており、明るい色彩および透明のカセットは誤動作を発生させる恐れがあることから、これまでカセットの色彩はブラック系またはダーク系が主流を占めてきました。しかし、近年、カラフルなパソコンやオーディオが市場で大きな支持を得るなど、家庭内製品のカラフル化、ファッション化を背景に、ユーザーおよびアーティストなどから、VHSカセット本体のカラー化、透明化を求める声が強く寄せられています。 当社はこの要望を実現すべく技術的な検討を進めてきましたが、このたびVHSカセット本体に所定の遮光対策(詳細は概念図参照)を追加することにより、ハード側に誤動作を起こさせない技術開発に成功しました(関連する知的財産権5件を申請中)。 今回のVHSクリア・カセットの規格化により、ブランク用およびプリレコ用として、カラフルでファッショナブルなVHSカセットが世界各地の市場へ出荷可能となり、新たな魅力の追加によるVHSシステム全体の市場活性化が大いに期待できます。 |
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<VHSクリア・カセットの表示>
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<VHSビデオカセットの推移>
<開発意図> VHSビデオシステムは、ホームビデオとして1976年に開発され、テレビ番組の録画、記録済みソフトテープの再生、自作ビデオ撮影などに利用され、家庭用VTRのデファクト・スタンダードとして、世界中に普及し定着。23年後の現在、ハードの累計出荷数量は7億台余、カセットは300億巻弱に達しています。 近年の家庭内製品のカラフル化、ファッション化を背景に、当社はVHSカセット本体のカラー化、透明化を実現するための技術的検討を進めてきました。 これまでVHSカセット本体のカラー化、透明化が不可能だった要因は次の2点です。 (1)VHSシステムはテープの終端検出に光センサー方式を採用しており、明るい色彩のカセットを使用した時、光の反射など迷光作用により、テープ途中でも終端と誤判定しテープ走行が停止する誤動作が発生する場合がある。 (2)ソフトテープをダビングする業務用装置には、カセット有無など識別検出に各種の光センサーが採用されており、明るい色彩のカセットの時、誤動作を発生させる場合がある。 当社はカセット本体に独自の遮光対策を追加することにより、ハード側に誤動作を起こさせない技術開発に成功。ネーミングを『VHSクリア・カセット』とし、VHSシステム規格に追加しました(関連する知的財産権5件を申請中)。 当社は今回の『VHSクリア・カセット』の規格化により、 ・「ユーザーがジャンル別・用途別にカセットの色を変えて楽しむ」 ・「ミュージシャンなどアーチストが、独自のオリジナル・カラー、個性的なファッショナブル・デザインのカセットをアピールできる」 ・「カセット・メーカーが、新たなカラー化・ファッション化カセットの展開により、付加価値を増大できる」 ・「ハード・メーカーは、ユニークな外観のVHSカセットを外から見えるような製品のデザイン展開が可能となる」 など、VHSビデオの様々な新しい楽しみ方を提供し、VHSシステム全体の市場活性化に大きく貢献できるものと確信しています。 |
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<VHSクリア・カセットの主な技術仕様> (1)家庭用ビデオデッキ向け光センサー対策として、VHSカセット本体の左右の受光センサー孔の近くに、遮光板2個を取り付ける。(図参照) (2)業務用ダビング機器用センサー対策として、さらにカセット本体に遮光板の取り付けまたはプリズム加工を追加する。 (3)これら仕様内容はVHS/S-VHS/D-VHSカセットのいずれにも適用される。 |
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※:このページの内容は、報道発表日時点の情報です。その後、内容に変更が生じる可能性があります。 また、ご覧になった時点で、生産・販売が終了している場合がありますので、あらかじめご了承願います |
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この件に対するお問い合わせ先 日本ビクター(株) 東京お客様ご相談センター 電話番号03-5684-9311 |
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