日本ビクター株式会社

ビクターマークの由来

1.会社概要

社名     日本ビクター株式会社(Victor Company of Japan, Limited=JVC)
本社所在地  横浜市神奈川区守屋町3丁目12番地
創立     昭和2年(1927年)9月13日
資本金    341億1500万円(平成11年3月31日現在)
売上高    5923億5600万円(平成11年3月期決算=単独)
           9466億1700万円(平成11年3月期決算=連結)
代表者    取締役社長 守隨武雄
従業員数   11824名(平成11年3月31日現在)
事業内容   オーディオ、ビジュアル、コンピュータ関連の民生用・業務用機器、
       並びに磁気テープ、ディスクなどの研究・開発、製造、販売。

2.歴史

 日本ビクターは、昭和2年(1927年)9月に、蓄音機、レコードの製造・販売会
社として設立された。 設立の翌年昭和3年(1928年)には、国産初のレコード第
1号をプレス、昭和5年(1930年)には、横浜に東洋一の蓄音機・レコード生産工
場を完成、蓄音機を国産化した。昭和14年(1939年)9月には、国産テレビジョ
ン受像機第1号を完成した。

 昭和29年(1954年)には、国産第1号のEPレコードを発売。昭和31年(1
956年)には「45−45方式」ステレオ技術を独自開発し、昭和33年(1958
年)に初のステレオレコードとステレオ再生装置を発売して、音楽のステレオ時代を開
いた。
 その後も4チャンネルステレオ「CD−4」の開発(昭和45年完成、同46年レコ
ード発売)など新しい音場再現を提案してきた。そして昭和47年(1972年)ビク
ター音楽産業(現・ビクターエンタテインメント)を設立、ソフト事業の活発な展開に
向け体制を整備した。

 一方映像分野では、昭和34年(1959年)に世界初の回転2ヘッドVTRを開発
、また昭和51年(1976年)には今日の家庭用ビデオの世界規格となっているVH
S方式を開発し、同年10月に第1号機「HR−3300」を発売、ホームビデオ全盛
時代に道を開いた。2年後の昭和53年(1978年)からはホームビデオカメラによ
る手作りの映像ソフト制作を提唱して「東京ビデオフェスティバル」をスタート(年1
回開催)、“撮るビデオ”の普及啓蒙にも積極的に取り組んできた。ビデオディスク分
野ではVHD方式を独自開発、昭和58年(1983年)にプレーヤーとソフトを発売
した。昭和62年(1987年)にはS−VHS方式を開発し、ビデオの高画質化ニー
ズに対応した。

 平成に入ってからも技術を活かした新しい分野に積極的に臨み、 平成3年(1991
年)9月、業界に先駆けてマルチワイドビジョン「AV−36W1」を発売、ワイドテ
レビ時代の先陣を切った。平成4年(1992年)9月、米国ヒューズ・エアクラフト
社との合弁でヒューズ・JVC・テクノロジー社を設立、ILAスーパープロジェクタ
ーの事業化をスタート。同年10月には“デジタル圧縮技術”を活かしたデジタルビジ
ョン(DV)カラオケを発売した。
 平成5年(1993年)1月、高品位・ワイド映像時代に対応する次世代型VTRと
して「W−VHS」の開発を発表し、同年12月にはその第1号機「HR−W1」を発
売、初のハイビジョン対応家庭用VTRを商品化した。

 平成7年(1995年)3月には、ノイズのない変速再生や高密度記録を可能にする
VHSの新技術「DD(ダイナミック・ドラム)システム」を開発。同年4月に「DD
システム」搭載のビデオ「HR−VX1」を発売。さらに同月には、デジタル放送など
のビットストリーム記録ができる「D−VHS」フォーマットと、業務用の高画質記録
方式「デジタル・プロS」を開発した。
 そして同年10月、世界最小・最軽量のデジタルビデオカメラ「GR-DV1」を発表、
12月より発売した。

 平成9年(1997年)4月には、DVD事業のハード/ソフト/メディアの総合展
開として、DVDプレーヤー「XV−1000」と音楽作品3タイトル・映画作品3タ
イトルを発売。日米でのDVDディスクの量産を開始した。
 又、同年2月には、マルチメディア時代の新物流サービスを特長としたネットワーク
サービス提供会社「株式会社ベネフィットオンライン」を設立した。

 同年9月には、70周年記念映画「フィフス・エレメント」がヒットした。
平成10年(1998年)1月には、ワイヤレス・マルチメディア・ホームネットワークシステム研究
開発の新会社「株式会社ヒッツ研究所」を設立した。
 又、同年4月、解像度400本以上の高画質記録をVHSテープで実現する、S−V
HSの拡張機能「S−VHS ET」を発表し、同年6月、同機能を搭載したビデオデッ
キ、HR−V100、HR−S100を発表した。

平成11年(1999年)1月には、日韓共催のFIFAワールドカップ2002年大会の
オフィシャルスポンサーとして大会のサポートを決定した。


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